親友は味方で大好きな人

≪詳細≫

大好きな人にいつまでも味方でいると伝えたくて書きました。

およそ10分くらいになります。

※性別変更✖、語尾変更〇

≪あらすじ≫

ある日、久しぶりに親友の家に遊びに行った知咲。

迎え入れてくれる千桜に…

≪登場人物≫

知咲（ちさ）…元気で明るい女の子、千桜の親友。

千桜（ちお）…静かで冷静な女の子、知咲の親友。

知咲：お邪魔しまーす！

千桜：いらっしゃい！

知咲：久しぶりに遊びに来た気がする

千桜：うん。それでも半年ぶりくらいだけどね

知咲：あれ？意外と間隔あいてない（笑）

千桜：そんなものだよ（笑）

知咲：そうだね

千桜：今、飲み物用意するから適当に座ってて

知咲：ありがとう

少し間をあける

千桜：はい、お待たせ

知咲：ありがとう！

知咲：これ、ちょっとしたものだけど

千桜：ありがとう！

千桜：わざわざ、手土産買ってきてくれたの？

知咲：久しぶりの親友の家に遊びに行くんだもん

知咲：気合い入れましたよ！

千桜：いや、気合は入れてこなくていいのよ（苦笑）

知咲：えぇ？普通気合い入れるでしょ？

千桜：まぁ、親しき中にも礼儀ありって言うし？

知咲：でしょ？

千桜：そういえば、うちに遊びに来たいなんて珍しいよね？

千桜：なんかあった？

知咲：え？あぁ…う～ん

千桜：何々？好きな人でも出来た？

知咲：ちょっと、学生じゃないんだから

千桜：え？大人になってもそこは変わらないと思うんだけど

知咲：まぁ、そうだけど

千桜：じゃあ、何？

知咲：ほんとにただ、久しぶりに遊びに来たかっただけ

千桜：え？そうなの？

知咲：そうだよ

千桜：今日、雨降るのかなぁ？

知咲：ちょっと、久しぶりに遊びに来た親友に言うことがそれ？

千桜：ごめん、ごめん（笑）

千桜：ちょっとからかい過ぎた

知咲：まったく…

知咲：このご時世でなかなか遊べなくなったじゃない？

千桜：そうだね

千桜：お互い仕事がちょうどピークで忙しくなったし、ずっとトークのやり取りのみだったもんね

知咲：そうそう

知咲：時々恋しくて電話したりしてね

千桜：お互い会えない寂しさに耐えられなくて

知咲：そこだけ聞くと恋人だよね（笑）

千桜：確かに（笑）

知咲：でも、それくらいの仲の良さはあるから、いっか

千桜：うん

千桜：今はなかなか友達にも会えないご時世だけど、知咲（ちさ）とは会いたいって思うもん

知咲：お、両想いじゃん

千桜：じゃなかったら、親友になんてなってないよ？

知咲：あ、確かに（笑）

少し間をあける　

千桜：そういえばさ

知咲：何？

千桜：私たちって、一歩間違えたら全然交わることなかったなぁって改めて思うんだよね

知咲：唐突だね

千桜：ほら、初めて会った時は共通の友人の集まりだったじゃない？

知咲：そうだね

千桜：で、いろんな人がいる中で、話してて楽しいってなって二人でも遊ぶようになってさ

知咲：うんうん

知咲：気づいたら、悩み相談とかするようになってたね

千桜：初めて悩み相談された時とか、私もちゃんと話を理解してなかったのもあったけど

千桜：結構キツイこと言ったじゃない？

知咲：あぁ、確かに。結構、厳しいこと言われた

千桜：今でもちょっと後悔してたりする

知咲：え？そうなの？

千桜：うん…

千桜：あの時、もっといい言い方あったんじゃないかとか、優しく言えたよなぁとか

知咲：私は嬉しかったけどなぁ

千桜：そう言ってくれるのは嬉しいけどさ

知咲：だって、あんなにハッキリ言ってくれる友達、居なかったもん

千桜：まぁ、言いづらいよね。普通

千桜：だから、言い過ぎたなぁって思うわけでさ

知咲：でも、言ってくれたから今があるんだよ？

千桜：え？

知咲：あれがきっかけで、何でも相談できる親友になれたって私は思ってる

千桜：そっか

知咲：千桜（ちお）は違うの？

千桜：違くないけど…

知咲：お互い遠慮なく相談とか楽しく遊んだり出来るからいいんだよ

知咲：あの時だって、背中を押してもらったって思ってるよ？

千桜：そっか

知咲：千桜はさ、優しいから

知咲：相談相手のこととか自分の悩みの種になってることとかまで

知咲：全部背負い込んじゃうから時々心配になる

千桜：そう？

知咲：うん

知咲：無自覚なのは分かってるし、そこがいいとこだと思うけど…

知咲：それこそ、抱え込んでるのが分かるから

知咲：どうやって声掛けたらいいかなとか悩んだこともある

千桜：えっと…なんかごめん

知咲：ううん

知咲：でも、私に出来ることって話を聞くことくらいだから。

知咲：千桜が話したいって思った時に傍に居て、話を聞くって決めてる

千桜：知咲…

知咲：だから、これからも何かあったら言ってね？

千桜：もちろん！でも、知咲もだよ？

知咲：え？

千桜：私からしたら、知咲の方が黙って抱え込んでる印象だから。

千桜：心配かけたくないとか、迷惑になっちゃうとか考えて誰にも頼らないとこあるから

知咲：…

千桜：私たち、名前も似てるけど、性格というか考え方が似てるとこもあるから。

千桜：きっとこんなに仲良くなれたと思うんだよね

知咲：そうだね

千桜：だから、これからも良き相談相手、遊び相手の親友で居ようね

知咲：うん！

千桜：私はこれからも知咲の味方だから

知咲：私もこれからも千桜の味方だよ

知咲：千桜、大好きだよ

千桜：私も大好きだよ、知咲

（終わり）