春花に願いを込めて


≪詳細≫

自分の誕生日に何かお返しが出来ないかと考えたお話。


≪あらすじ≫

春は花の季節。

花に囲まれたあなたは…


≪登場人物≫

大切な人を想う人


春の陽気に包まれて

心が穏やかになるのを感じながら

君と見慣れた道を歩く


辺り一面ピンクの絨毯が広がり

道の端にある花壇に植えられた花たちが

さらに風景に色を付ける


色とりどりの花たちを見ながら

君の横顔を見る


桜の舞う中に佇む君は

凄く素敵で、見惚れてしまい

足が止まる


少し先を歩いていた君は

微笑みながら、振り返り


『どうかした?』


その言葉に

見惚れていた、なんて言えず


「なんでもないよ」


きっと誤魔化していることも

お見通しなのだろうと思いながら

また一緒に歩く 


(少し間をあける)


君はいつだって

私の傍に居てくれる


『どれだけ辛いことがあっても、決して一人になんてしない』


いつだったか、言われたこの言葉は

今でも私の心の支えになっている


どれだけの月日が経っても

どれだけ大きな困難に立ち向かうことになっても

君となら一緒に歩んでいけると思わせてくれる


大切な言葉


(少し間をあける)


君にもらってばかりな私は

いつか恩返しができるだろうか


帰り道に寄った花屋で買った

マーガレットの花束にそっと願う


『この気持ちがいつか届きますように』



(終わり)

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chao's book

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