花の妖精との夢物語


【詳細】

 2024年でライターとして3年が経ち、久しぶりにバレンタインに合わせた個人企画を。

 ある10個のタイトルの詩の中から選んで頂いたもので、お話を作成しています。

 今回の詩のタイトル【不思議】

 推奨BGM:Escort(作:もっぴーさうんど様)

 

 目安時間:2分程度

 女性のみ ※当て書きのため、性別変更不可

 語尾改変〇 


【あらすじ】

 花が好きだからこそ、起きた奇跡。




あなたは、目に見えるものだけを信じますか?



これは、私が学生の頃に出会った妖精との思い出。



私は、花が好きでよく近くの公園に咲いている花を見ていた。


ある日、花の傍に何かが居るのに気付いた。

最初は、蝶々でも止まっているのかと思っていたけど、よく見たら、とても小さな女の子だった。


驚いたけど、声は出ず、しばらく混乱していた。

すると、その女の子は私に話しかけてきた。


『あなた、私が見えるのね』


どうやら、自分にしか見えないものらしい…と、その時に思った。

女の子は次々に質問をしてくる。


『よくここに来るの?』

『あなたは、お花が好きなの?』

『ここにあるお花なら、どれが一番好き?』


一つずつ答えると、女の子は、満足したらしく、目の前に咲いていた、カモミールの上に座った。

最初は驚いたけど、気付けば、たくさんの話をしていて、空は暗くなり始めていた。

よく見ると、女の子の顔に見覚えがある気がした。


帰ろうとした時に、女の子が一言。


『約束、守れたよ』


聞き返そうと思い、振り向いた時には、もうそこには居なかった。


あれから、かなりの時が経ちに、引っ越しのために荷物の整理をしていると一冊のアルバムが出てきた。


その中の写真には、あの時、出会った女の子にそっくりな子が居た。


「そうか…あの時の女の子は、あなただったんだね」



私たちが出会うことは、運命だったのだろう。

私にとって、あなたは、何よりもかけがえのない宝物なのだから。



(終わり)


SpecialThanks:寿瀬 様

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