寂しさを好きになる


【詳細】

 2024年でライターとして3年が経ち、久しぶりにバレンタインに合わせた個人企画を。

 ある10個のタイトルの詩の中から選んで頂いたもので、お話を作成しています。

 今回の詩のタイトル【寂しさ】

 

 目安時間:2分程度

 女性のみ ※当て書きのため、性別変更不可

 語尾改変〇 


【あらすじ】

 寂しさは辛いだけではなく。




寂しいのは、嫌いだ。


この感情が無くなればいいと思うこともある。

だけど、この感情がないと味わえない感情もある。


それは『嬉しさ』という感情。


人は、大切な人とずっと一緒に居たいと思うもの。

でも、ずっと一緒に居られない時もある。


その時に、寂しさで悲しくなったり、切なくなったりする。

そしてその度に「こんな感情なければいいのに」と思ってしまう。


でも、その度に、親友に言われた言葉を思い出す。


『寂しい気持ちがあるから、こうして再会出来た時に嬉しいんだよ』


そう言われた時、私は「なるほど」と思った。

確かに、その時の寂しさを乗り越えられれば、離れていた分だけ、会えた時の嬉しさが増す。

だから、どれだけ寂しい思いをしても、耐えられるのだろう。



それから私は、寂しさは会えた時の嬉しさを増すためのスパイスだと思って

少しだけ、寂しいという感情を好きになることにした。



(終わり)


SpecialThanks:天テン 様

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