遠く離れて分かる大切さ


【詳細】

 2024年でライターとして3年が経ち、久しぶりにバレンタインに合わせた個人企画を。

 ある10個のタイトルの詩の中から選んで頂いたもので、お話を作成しています。

 今回の詩のタイトル【遠い】

 

 目安時間:2分程度

 女性のみ ※当て書きのため、性別変更不可

 語尾改変〇 


【あらすじ】

 親の大切さは、離れてみないと分からないもの。




昔の私は、あなたの優しさが分からなかった。

だから、すぐにでも離れたくて、家を出られる日を待ち望んでいた。


でも、家を出て数年、あなたの優しさとありがたさを実感する。


「身近にいると、分からないものだなぁ」


ある日、実家に帰った時に、小さく零すと

あなたは笑いながら『そんなものよ』と言う。


いつの時代も、なってみなければ分からないことは多いらしい。


「お母さんも昔はそうだったの?」


ふと、問いかけると

『そうね。でも、不思議よね。嫌いだと思ってたのに、年を取るにつれて、大切だと思えるんだから』と。


おばあちゃんのこと、嫌いだったんだ、と意外な答え驚く。

私から見た母と祖母は、どちらかといえば、仲がいいと思っていた。


でも、そこはやはり、親子なのだろう。

私も母が嫌いだった。


きっと、私の子もそう思う時が来るのだろう。

それでも、いい。


だって、離れてみないと大切さは、分からないものだから。



(終わり)


SpecialThanks:ミクロマコ様

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