あなたのことを想い続ける


【詳細】

 2024年でライターとして3年が経ち、久しぶりにバレンタインに合わせた個人企画を。

 ある10個のタイトルの詩の中から選んで頂いたもので、お話を作成しています。

 今回の詩のタイトル【想い】

 目安時間:5分程度


 女性のみ ※当て書きのため、性別変更不可

 語尾改変〇 

 推奨BGM:木漏れ日(作:もっぴーさうんど様)


【あらすじ】

 切実な願い




あなたを大切だと思うようになったのは

いつからだったかしら。


出会ったのは、高校生の頃。

きっかけは、些細なもので…

図書室に本を返しに行き、新しい本を探していた時のこと。


同じ本を手に取ってしまって

お互いに「すみません」と謝って…


「まるで少女漫画のような出会い」とよく言われるけれど

その時は、ただただ恥ずかしいと思っていただけだった。


でも、何度か図書室で一緒になって、

同じ本を手に取ることが多いことに気付いた。


それがきっかけで、話すことが増えて、学校以外でも会うようになり

そして、卒業式の日、あなたから告白をされた。


本当にすごく嬉しくて…私の返事は、即答だった。


それから、あっという間に数年が経ち、私たちは結婚することになっていた。

どんな時も一緒に居てくれるあなたが、私は大好きで…

だけど、あなたは遠くへ行ってしまった。


出会いは些細だったけど

気付けば心奪われて、すごく大切な存在で。

これからもずっと一緒に居てほしいと思っていた。


だから、あなたが居なくなり、寂しくて仕方がなかった。


「嘘つき…」


そんなことを言ってしまうくらい、私はあなたのことを想っているのだと苦笑する。


そして、心に決めた。


『大好きで、大切なあなたを

 これから先も想い続けさせてください』


あなたは望まないかもしれないけれど

私には、あなただけだから。



(終わり)


SpecialThanks:こりんご様

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