記念日


≪詳細≫

こちらはバレンタインに個人企画で書いたものです。

およそ5分くらいとなっております。

※内容にバレンタインは関係ありません。


≪あらすじ≫

記念日ってたくさんあるけど…

あなたにとっての記念日はどんな記念日でしょうか。


≪登場人物≫

記念日について語る女性。



あなたは「記念日」と聞いて何を思い浮かべる?


誰にでも一つはある「記念日」

それは誕生日だったり、恋人が出来た日だったり

大切な人と別れた日だったり

人それぞれにある特別な日。


嬉しいことや悲しいこと、どちらも大切な思い出。

そんな思い出がたくさんの日。

それが「記念日」だと、私は思うの。


あなたはどんな思い出を持っているのかしら?

え?私の思い出?

そうね。聞く前に話さないと、平等じゃないわね。


私の記念日の思い出は…

今回は大切な人たちと出会った日、にしようかしら。

こうして私の所に来てくれたあなたも

今まで出会ってくれた人も。

出会えたことが奇跡だし、それは記念だと思うの。

え?それじゃあ、毎日じゃないかって?

そうかもしれないけど…でも、それもいいじゃない。

『毎日が記念日!』

なんて、とっても素敵だと思わない?


それも素敵ではあるけど

もっと特別なものが聞きたい?

そっかぁ。じゃあ、一つだけ。

特別な記念日のお話を。


私は誕生日があまり好きじゃなかった。

別に生まれたことを

マイナスに捉えていたわけじゃないよ。

人生で特別な日は誕生日でしょ?って?

もちろん、特別だとは思ってたけど、タイミング的に

学生時代とかお休みと一緒になることが多くて

実感が出来なくて…きっと憧れていたんだと思う。


でも、ある時、仲良しの人が言ったの。


『生まれてきてくれてありがとう。 お陰で君に出会えたよ』って。

家族や友人にも言われたことがありそうな言葉なのに

何故か、その人に言われた言葉が一番嬉しくて。

それから、誕生日が少しだけ

今までよりも特別になったの。

こんな些細なことで?と思うかもしれないけど

記念日ってそういうものでしょ?


最初に伝えた、大切な人たちと出会った日だって

出会えたっていう些細なことなわけで。

でも、そういう些細なことでも忘れないように

『記念日』があると思うから。

だから、あなたにも当てはまるんじゃないかな?


(少し間をあける)


さぁ、聞かせて。今度はあなたの記念日のお話。



(終わり)

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