甘いひと時


≪詳細≫

甘いものを、という要望に応えて書きました。

およそ20分くらいになります。


≪あらすじ≫

幼馴染から恋人へ変わった二人の


≪登場人物≫

◆:彼女のことが大好きな男性

 ※〇〇のところは演じる方のお名前を入れてください。

◇:彼のことが大好きな女性

 ※〇〇のところは演じる方のお名前を入れてください。




◆:「おはよう」

◇:「おはよう、〇〇」


◆:幼馴染の〇〇と付き合って5年が経った。

◆:2人とも社会人になり、同棲を始めた。


◇:「今日はゆっくり出来るの?」

◆:「うん」

◇:「そっか、よかった。じゃあ、朝ご飯の支度してくるね」

◆:「あ、待って」

◇:「ん?どうしたの?」

◆:「もう少しだけ…」


(◆が◇に抱きつく)


◇:「ふふっ(笑)珍しいね」

◆:「疲れてるから、かな」

◇:「じゃあ、たまには、こういうのもいいかな?」

◆:「ん?」


(◇が◆に膝枕をする)


◆:「〇〇?」

◇:「ん?何?」

◆:「いや…珍しいなと思って」

◇:「癒される?」

◆:「うん…でも、ちょっと照れる」

◇:「そうなの?」

◆:「だって、普段こんなことしないし」

◇:「まぁ、普段はね」

◆:「じゃあ、なんで?」

◇:「〇〇が疲れてるから?」

◆:「そっか」

◇:「もう少し、このままにする?」

◆:「うん…ふぁ~(あくび)」

◇:「ふふっ」


◇:膝枕をしながら、頭を撫でてると気持ちよかったのか、また寝てしまった。

◇:寝てる間に朝食の準備をすることにした。


◆:目を覚ましたら〇〇が居なかった。

◆:ちょっと寂しいと思いつつ、リビングに向かう。


【場面転換】


(◆が◇に後ろから抱きつく)


◇:「あ、起きたの?」

◆:「うん。いい匂い」

◇:「もうすぐ出来るから、向こうで待ってて」

◆:「今日はパン?」

◇:「うん。あとスープとサラダ」

◆:「美味しそう」

◇:「じっくり煮込んだから、美味しいよ」

◆:「あれ?そんなに寝てた?」

◇:「う~ん、1時間くらいかな?」

◆:「そっか」

◇:「ほら、出来たから食べよ?」

◆:「うん」


(少し間をあける)


◆:「いただきます」

◇:「いただきます」

◆:「美味しい」

◇:「よかった」

◆:「それに今の時期は温まる」

◇:「最近、冷えてきたもんね」

◆:「嫌な季節だよね」

◇:「寒いの苦手だもんね」

◆:「〇〇だって、苦手じゃん」

◇:「まぁね(苦笑)でも…」

◆:「ん?」

◇:「ううん、何でもない」

◆:「そう?」

◇:「うん」


◇:寒いといつも以上に〇〇とくっつけるから…なんて、恥ずかしくて言えない。


◆:なんか言いたそうだったのに、誤魔化されてしまった。

◆:でも、何となく想像は出来ている。


◆:「ご馳走様でした」

◇:「食器片付けるから、ゆっくりしてていいよ」

◆:「ううん。一緒にやった方が早く終わるし」

◇:「そうだね。ありがとう」


(少し間をあける)


◇:「手伝ってくれてありがとう」

◆:「どういたしまして」

◇:「これからどうする?」

◆:「う~ん…もう少し、ゆっくりしていたいかな?」

◇:「じゃあ、お昼までのんびりしようか」

◆:「うん」


【場面転換】


◆:のんびりすると決めて、2人でリビングのソファーに座る。

◇:ゆっくりしながら、SNSを開く。

◆:横に座り、本を読む。

◇:話さなくても一緒に居るだけで、落ち着く。

◆:この時間が心地よい。


(少し間をあける)


◇:SNSを一通り見て、ふと横を見ると彼は読書をしていた。

◇:世界に入り込んでいるようだから、読み終えるのはもう少し掛かりそう。

◇:邪魔にならないように気を付けながら、寄りかかった。


◆:集中して読んでいたから、彼女がSNSのチェックが終わっているのに気付かなかった。

◆:きっと、僕が読み終わるのを待っててくれようとしたんだろう。

◆:本を閉じて、眠ってしまった彼女をソファーに寝かせることにした。


◇:「…好き」

◆:「え?」

◇:「…」

◆:「寝言…?」

◇:「ん…」


(◇が◆に抱きつく)


◆:「やっぱり、寝言…(微笑み)しかも、抱きついてる。可愛いな」


◆:普段、そんなことを言わない彼女。

◆:無意識に甘える所なんて滅多に見られない。

◆:どんな夢を見ているのかなぁ。

◆:僕の夢なら嬉しいと思いながら、幸せそうに寝ている彼女の頭を撫でた。


【場面転換】


◇:夢を見た。


◆:「〇〇、お待たせ」

◇:「ううん」

◆:「じゃあ、行こうか」

◇:「うん」

◆:「…」

◇:「ん?どうかした?」

◆:「あのさ…手、繋いでもいい?」

◇:「あ、うん」


◇:ただの幼馴染から恋人に変わったと実感する。

◇:それから色んなお店を見て回り、公園でゆっくりすることにした。


【場面転換】


◆:「ふぅ~」

◇:「付き合ってくれてありがとう」

◆:「いや、一緒に見てて楽しかったし」

◇:「そう?」

◆:「うん」

◇:「なら、よかった」

◆:「好きな物も改めて知れたしね」

◇:「昔から大して変わってないと思うんだけど…」

◆:「一緒に出掛けるの久しぶりだからさ」

◇:「それはそうだね」

◆:「あ、そうだ。これ」

◇:「ん?」

◆:「気に入るといいんだけど」

◇:「え?ありがとう」

◆:「ちょっと自信ないんだよね」

◇:「…好き」

◆:「え?うわぁ!」


(◇が◆に抱きつく)


◇:「付き合ってから初めてのプレゼント、ほんとに嬉しい」

◆:「それならよかった」

◇:「大切にするね」

◆:「ありがとう」


【場面転換】


◇:「…好き」

◆:「え?」

◇:「…」

◆:「寝言…?」

◇:「ん…」


(◇が◆に抱きつく)


◆:「やっぱり、寝言…(微笑み)しかも、抱きついてる。可愛いな」


◆:頭を撫でながら、しばらくそのままでいた。


◇:「ん…」

◆:「おはよう」

◇:「ん…ごめん、寝ちゃってた…」

◆:「大丈夫だよ。僕は嬉しかったし」

◇:「え?」

◆:「何でもない。お昼、食べに行こう」

◇:「あ、うん」


【場面転換】


◆:昼食はよく行くお店に行くことになった。


◇:「う~ん、どっちにしようかなぁ」

◆:「何悩んでるの?」

◇:「このセットのデザート」

◆:「あぁ、チョコケーキかチーズケーキ?」

◇:「うん。どっちも美味しそうじゃない?」

◆:「美味しそうだね。じゃあ、セットにして、両方頼もう」

◇:「え?いいの?」

◆:「うん。僕も食べたいし」

◇:「ありがとう」

◆:「どういたしまして」

 

(少し間をあける)


◆:注文して少しすると料理が運ばれてきた。


◇:「じゃあ、食べようか」

◆:「うん。いただきます」

◇:「いただきます」

◆:「(パクッ)美味しい」

◇:「いつ来ても、ここの料理は美味しいね」

◆:「うん」


◇:食事を終えた後にデザートが運ばれてきた。


◆:「食べる?」

◇:「あ、うん」

◆:「じゃあ、はい」

◇:「え?」

◆:「ほら、ひと口」

◇:「いや…自分で食べるから(照)」

◆:「遠慮せずにどうぞ。あ~ん」

◇:「うぅ…あ〜ん」

◆:「美味しい?」

◇:「うん」

◆:「じゃあ、僕も貰おう」

◇:「…まさか、自分は勝手に食べようとか思ってないよね?」

◆:「え?」

◇:「はい」

◆:「いや、僕はいいよ」

◇:「人にはさせといて、自分はしないとかズルい」

◆:「あれは〇〇だからいいんだよ」

◇:「いいから、はい。あ~ん」

◆:「…あ~ん」

◇:「美味しい?」

◆:「うん。でも…」

◇:「でも?」

◆:「これ、照れるね(苦笑)」

◇:「でしょ?」

◆:「まぁ、美味しいからよし!」

◇:「そうだね(笑)」

◆:「これ、食べたらどうしようか?」

◇:「う~ん。久しぶりにお散歩でもする?」

◆:「そうだね。商店街とか歩きながらゆっくり帰ろうか」

◇:「うん」


【場面転換】


◆:お昼を食べて、近くの商店街を見ながら歩く。

◇:最近、こうして一緒に出掛けることが出来なかったから、すごく嬉しい。


◇:「なんか、懐かしいね」

◆:「この商店街、来るの久しぶりだもんね」

◇:「うん。当時はまだ学生だったし」

◆:「そうだね」

◇:「あの時はまだ、恋人関係になれるなんて、想像もできなかったし」

◆:「それはこっちの台詞だよ」

◇:「え?」

◆:「だって、〇〇、全然僕のこと好きって感じじゃなかったし」

◇:「それは、こっちの台詞!ってあの時もこんなこと言い合ったような気がする(苦笑)」

◆:「確かに」


【場面転換】


◆:「僕、ずっと〇〇が好きなんだ!だから、付き合ってください!」

◇:「…!」

◆:「…やっぱりダメだよね」

◇:「あ、違うの!ただ、驚いて…」

◆:「え?」

◇:「だって、可愛い子(かっこいいやつ)とか、オシャレな子(オシャレなやつ)とか周りに居るじゃん」

◆:「それはただの友達。恋愛感情を持ったことはないよ」

◇:「…てっきり、あの中に彼女が居るのかと…」

◆:「それを言ったら、〇〇の周りにもかっこいいやつ(可愛い子)とかオシャレなやつ(オシャレな子)とか居るじゃん」

◇:「…思ったことない」

◆:「え?」

◇:「だって、私は〇〇のことがずっと好きだから」

◆:「…ほんと?」

◇:「うん(照れ)」

◆:「なんだ…ずっと両想いだったのかぁ(苦笑)」

◇:「…そうなるね(苦笑)」

 

【場面転換】


◆:「あの時は本当に驚いたなぁ」

◇:「そうだね…あれから5年になるんだ」

◆:「片想いしてた時に比べたら全然経ってないけど」

◇:「…それはそうだね」

◆:「ん?どうしたの?」

◇:「ううん。片想いの期間が本当に長かったんだなぁって思っただけ」

◆:「そうだね」

◇:「あ、そうだ。久しぶりにあの公園にも行こうよ」

◆:「いいね」


【場面転換】


◆:「お、全然変わってない」

◇:「本当だね。人が少なくて静かで落ち着く」

◆:「うん。そこのベンチに座ってて。飲み物買ってくる」

◇:「ありがとう」


(少し間をあける)


◆:「はい、どうぞ」

◇:「ありがとう」

◆:「あの時もここで、こんな風にゆっくりしながら話したよね」

◇:「うん。こうしてベンチで横に並んで、飲み物を飲みながら」

◆:「懐かしいなぁ」

◇:「この公園、思い出がたくさんあるからね」

◆:「そうだね」

◇:「一番の思い出は?」

◆:「う~ん、やっぱり告白かな?」

◇:「それはそうだけど」

◆:「じゃあ、〇〇は?」

◇:「…言わない」

◆:「え?なんで?」

◇:「恥ずかしいじゃん」

◆:「そっか…」


◇:ここでの思い出は本当にたくさんある。

◇:その中でも一番の思い出は…


◆:多分…いや、絶対これだろうと思うことが1つある。

◆:恋人になってからの一番の思い出は…


(◆が◇にキスをする。)


◇:「っ!!」

◆:「ふふっ」

◇:「…ズルい」

◆:「あの時もそう言ってたね(笑)」

◇:「だって、不意打ちだから…」

◆:「でも、ドキドキしながらしてるんだよ?」

◇:「…そうなの?」

◆:「うん(照)」

◇:「そっか(照)…そろそろ、帰る?」

◆:「そうだね…じゃあ、はい」


◇:彼に差し出された手を取る。

◇:だけど、ドキドキさせられてばかりはやっぱり悔しい。


◆:彼女と手を繋ぎながら歩く。

◆:きっと彼女は慣れたと思ってるんだろうけど、今でもドキドキする。

◆:そう思っていると、突然、彼女が足を止めた。


◆:「どうしたの?」

◇:「…」

◆:「〇〇?」


(◇が◆に抱き着く)


◆:「っ!!」

◇:「大好き(囁くように)」

◆:「…ズルい」

◇:「ふふっ」

◆:「でも、今日は可愛いところも見れたし、よしとしよう」

◇:「え?」

◆:「さぁ、帰ろう」

◇:「ねぇ、どういう意味?」

◆:「これは僕の特権だから、秘密」

◇:「…変なことしてないといいなぁ」

◆:「言ったでしょ?『可愛いところ』って」

◇:「可愛くないし」

◆:「僕は可愛いと思ってるし、全部が好きだよ」

◇:「…ありがとう」

◆:「この気持ちは変わらないから」

◇:「うん。私も全部が大好き」


◇:幼馴染から恋人へ

◇:ずっと、好き。

◆:今までもこれからも。

◆:可愛い君の隣にいつまでも。



(終わり)

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