大好き(男性ver)
≪詳細≫
こちらは大切で大好きな人との思い出を振り返る話。
()で表記してある人称変更は可とします。
およそ5分ほどとなっております。
≪関連作品≫
≪あらすじ≫
とある晴れた日。
大切な人ととある理由で別れた時の天気に似ている。
「あぁ…また君に会いたいな」
≪登場人物≫
男性:大切な人との思い出を振り返る。
「今日は日差しが暖かいなぁ」
俺(僕)は、家の近くの公園で、のんびりしながら昔の思い出に浸っていた。
十年前、俺(僕)は、一人の女性と出会った。
その人は笑顔が素敵で、優しくて…
俺(僕)の一目惚れだった。
彼女に会いたくて、店に行き、顔馴染みになって…
今思えば、分かりやすかっただろう。
店に通い始めて一年が経とうとしていた頃、彼女から食事に誘われた。
内心すごく嬉しくて、でも、照れくさくて…
「しょうがないから、行く」なんて言った。
それからは友人として、色々な所に出掛けた。
正直、それでいいと思っていた。
彼女との関係を崩して、離れられてしまう方が怖いと思った。
だから、一目惚れしたことも『好きだ』ということも自分の心の中だけにした。
そして、親友として過ごすことに決めたんだ。
なのに…
ある日、お前(君)は言った。
「大好き」と。
お前(君)が俺(僕)を想っていたこと 俺(僕)は気付かなかった。
いや…気付かないふりをしていた。
今までの関係を崩すことを恐れていたから。
でも、恐れる必要なんてない。
二人には絆があるから。
今までも、これからもずっと変わらない絆が。
それがあれば、どんなことでも乗り越えられる。
だから、いつまでも一緒に…
そう思っていたのに。
お前(君)は居なくなった。
今日みたいに日差しの暖かい日に。
最後に見た顔は、大好きな笑顔だった。
あぁ、またお前(君)に逢いたいな。
今度は、ずっと一緒だから。
最後まで、ちゃんと言えなくてごめん。
『大好き』
(終わり)
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